私説
アーカイヴス TOPへ 砂漠に水 私説 生きる!技術 ビジ・ハドな一言 全国甘党

« 豆腐の角では物足らない哀れな日本人 | メイン | 専門バカの鰻の寝床 »

1600円以下の価値しかない一日


愛知県犬山市にあるリトルワールドに行った。
訪れたのは2回目だったが、確実に3回目はない。

本当につまらないのだが、今日のところはリトルワールドの話はどうでもいい。
そこにやって来た若い夫婦の話だ。

この時期は寒くてお客がまったく来ないためか、リトルワールドのこのサイトから、
割引券をプリントアウトして愛想の欠片もない窓口の女性に見せるだけで半額となる。

ま、それもよくよく考えれば人を小バカにした話だが、この時期は半額になると知りつつ、
私の2つ前に並んだその夫婦は、割引券を忘れて窓口の前で呆然としていた。

すると私の右斜め前に立っていた気の強そうな奥さんが、
旦那に向かって「どうして忘れたの?」と軽く罵った。

旦那は「忘れたものは仕方ないね」とその場をサラッと流した。
すると「呆れたわ」と奥さんは吐き捨てるように言うと、大きくため息をついた。

旦那は足早にサッサと一人で歩き出した。きっと怒ったに違いない。
奥さんはバツが悪そうな顔をしながらも、旦那の後について行った。

そこで私が思ったのは、割引券を無愛想な窓口の女性に見せたところで、
1600円が浮くだけだ。たったの1600円だ。

たしかにスーパーで買い物をするときの1600円は大金だ。
しかし、たった1600円のためにせっかく楽しくなるはずの一日がパーとなった。

きっとこの奥さんの一日の価値は、1600円以下なんだと私は思った。
それに普通なら3200円を払うのが本当なんだ。だから、なにも問題はない。

1600円も安くなるからといって、わざわざこの寒い中をやって来たのだとすれば、
まったくお話にはならない。

きっとこの手の奥さんは「あそこはここより20円も野菜が安い!」とか叫びながら、
1キロ先のスーパーまでガソリンを撒き散らしながら買出しに行くに違いないんだ。

仕事なら無駄なく効率をよく考えながらやった方がいいかも知れない。
しかし、優雅で楽しい人生を過ごすためには、いかに無駄をやり過ごすかだと思う。

もっと言えば、無駄を楽しむとか無駄なことに価値を見出すことが、
本当に優雅でゆったりとした楽しい人生の過ごし方だと私は心から思う。

たった1600円。たったそれだけで、もう戻ることのない大切な一日をパーにする人は、
いくらお金があったとしても優雅で楽しい人生を過ごすことはきっとできないと私は思う。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugiyama-hiromichi-archives.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1265



コメント

(1)5千円の当日券を買おうとして、5千円をなくしていたことに気がつきました。券をそのまま買いますか?

(2)前売り券を忘れたことに気がつきました。当日券を5千円で買いますか?

(1)では買う、(2)では買わないと答える人が多いそうです。
単に気の持ちようなんですけどねぇ(と言いつつ、自分も反省するところあり…)。

きっとその奥さんはこの寒い時季にリトルワールドになんて来たく
なかったんです。

旦那が奥さんとデートしたくて、でもセンスがなくてリトルワールド
なんて選んじゃったんです。
よせばいいのに「半額券もあるし」なんて言って。

スーパーで買い物をする奥さんにとって1600円は大金で、
奥さんの価値観ではスーパーでの買い物の方が重要なんです。
「だから来たくなかったんだ」なんてところまで言わなかったのが
せめてもの救いでしょうか。

もしかすると旦那も、日頃奥さんに「どこか連れてけ」なんて言われてて、
よせばいいのにリトルワールドなんて選んじゃったのかもしれません。

ま、いずれにせよ僕の妄想ですが。
そしてものすごくリトルワールドをダメ扱いしてますが、
僕は行ったことはありませんし、そもそも知りませんでしたから
本当にダメかどうかなんて知りません。

私の独断の意見ですが。
この夫婦以上に、会場側に問題があると思います。

見せるだけで半額にするなら、忘れた人にも、笑顔で「良いですよ」とウィンクして半額にしてやる配慮があっても良かったのでは?私ならそうする。

そうすればこの夫婦も、チケットを忘れたにもかかわらず、半額にして貰えたことに、きっと感謝するはずです。

そうすれば、この二人は気分を良くして、又来るかもしれません。

チケットを見せる見せない、なんてどうだっていい!!それより、その場で少しでもいいから、お客を感動&感謝させるほうが重要だと思います。

あ、これ読んで思い出しました。

10月にほんとにひさーしぶりに母と弟とダンナとで晩御飯を食べに行ったときの話です。

せっかく母が東京に来るのだから、と私はインターネットで母の好きな会席系の穴場的レストランを探し、料金offのチケットも印刷していきました。

ところが、弟が電車に間に合うように、とすまなそうにあたふたと席を立ち、母と「ここは私が」「いや、せっかくの機会なんだから私が」なんてやりあってるうち、チケットの存在を忘れてしまいました。

そのまま忘れてりゃいいのに、帰り道、15分ほど歩いたところで思い出してしまいました。でも、今から戻るには遠いし、お店はもうしまっているだろうしねえ。

まあ、確か2、3千円だったと思うので、自分のことなら忘れりゃすむのですが、年金暮らしの母が強情張って払ったので、彼女にとってはちょっと痛かったろうな・・・。と思うと、内心忸怩たるものがあります。

コメントを投稿

(コメントは管理者が承認するまでは表示されません。しばし待たれよ!)

完全日刊@カレンダー

ビジネスにも大いに使える さばくにみず

バックナンバー

ATOM RSS
Powered by Movable Type 3.2-ja-2
assisted by 近代図案
アーカイヴス TOPへ 砂漠に水 私説 生きる!技術 ビジ・ハドな一言 全国甘党
(c) copyright sugiyama-hiromichi-archives.com all rights reserved.