時代に乗り遅れたお店の門前払い
この3月には、長女の高校受験が終わるので、
久し振りに家族で温泉に行こうと計画を立てた。
1泊とはいえ、国内の温泉の方が下手な海外よりも高い。
飛騨高山にしようか、下呂温泉にしようかとネットで調べた。
目ぼしい旅館を3つほどピックアップした。
大体、一人2万円~2万5千円の旅館だ。
ってことは、交通費とお土産代とその他もろもろを合わせると、
なんと15万円くらいになってしまう。ほう。。。ま、久し振りだ。
そんな断腸の思いで3つの旅館に電話をしたんだ。
その内容は、ネット環境についてだった。
私の場合、飛騨牛や天然モノの美味い川魚よりも、
ネット環境であることの方が絶対的に大切なんだ。
ま、そんなせわしない生活がいいとは決して思わないが、
それがないと仕事にならないから、旅館代が払えないんだ。
1軒目に電話をした。受付の女性が出た。
私が訊ねた。女性は電話口で口ごもった。
「お待ち下さい」と言われてから2分が経過した。
私は黙って受話器をおろした。3つの旅館すべてだ。
ま、2分ではなく1分の旅館もあったが、30秒を過ぎれば同じだ。
私の感覚が正しければ、少なくとも普通よりは値が高い旅館だ。
ネット環境について即答できない方がおかしいんだ。
ましてや、相手を1分以上も待たせるなんて私には考えられない。
決して難しい問い掛けをした訳ではない。
部屋に持ち込んだパソコンが使えるのか知りたいだけだ。
門前払いというのは、立派なお店が分不相応なお客を断ることだけではない。
今や、時代に乗り遅れたお店を、お客の方から一蹴することだとつくづく感じた。



