残業のその理由
大企業の3社に1社は、月100時間以上の残業をする社員がいるらしい。
中央労働委員会が実施した調査の速報で、そんな実態が明らかになったんだ。
残業という概念をなくすホワイトカラー・エグゼンプション制度が議論となっているが、
長時間残業の常態化が見事に浮かび上がった。
しかし、いくら手を尽くしても絶対に残業はなくならないんだ。
それは仕事の量が多いとか、その人に能力がないからという訳ではないんだ。
残業がしたいからだ。
社会人ともなれば、それまでの高校や大学の友人とは確実に疎遠となる。
まず付き合う人たちの多くは、会社関係ばかりなんだ。
その中でも最も多くの時間を一緒に過ごす相手が、同僚だ。
だから、同僚しか話ができる相手がいないんだ。
例えば、学生時代の友人と久し振りに会ったところで、
楽しい時間と感じるのは、せいぜい2時間までなんだ。
それ以降は、話す内容がなくなるんだ。
それだけ自分の毎日は、仕事を中心に回っているんだ。
昔の友人との想い出は、2時間もあれば絶対に語り尽くせる。
それに長く話せば話すほど、大切な友人が鬱陶しくなるはずなんだ。
要は、自分の仕事の専門用語が相手に通じないからだ。
言ってみれば、小学生に話をするのとなんら変わらないんだ。
自分の仕事の専門用語が通じる相手は、きっと職場の同僚しかいないんだ。
だから、少しでも長く楽しい話がしたいと思うもの同志は、必ず残業をするはずだ。
午後5時。ここから元気になる社員は本当に多く存在するはずだ。
しかし、残業をする当の本人もこれにはまったく気づいてはいないんだ。
多くの社員は、無意識のうちに「残業ができるように」と、
お日様が明るいうちは、仕事をゆっくりとやっているはずなんだ。




コメント
私は自営業を営んでおります。ですから、残業と言うのがありません。
言ってみれば、365日24時間働いている、って気もします。
だから何時から何時までが定時で何時からが残業なのか、感覚が麻痺しています。遠い昔、
サラリーマンの経験がありますが、もう残業していた時の感覚を忘れてしまいました。
でも今日の私説を読んで、昔のサラリーマン時代が懐かしく感じられました。
投稿者: 細野敦郎 | 2007年02月06日 23:04
はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。
その通りですね。昨年まで勤めていた会社の人達、ほとんどあてはまります。
定時に帰る人は、仕事ができない人だと言われたし、そう思われていました。
仕事をさっさとこなし、掃除したり、ちょっとおしゃべりしたら、
烈火のごとくしかられました。動いてたら仕事してると見えるらしいですね、上司からは。
みんな時間稼ぎが大変上手でした。
投稿者: 坂本 真紀子 | 2007年02月06日 13:28