取り返しのつかない「そのうち」
今日は、JRに乗って名古屋へと向かった。
その車中でのことだが、一人の男が延々と携帯電話で喋っていた。
私とは少し距離があったので、大して気にはならなかった。
50歳くらいのスーツ姿のその男は、
声を潜めながら窓に向かって喋っていた。
すると、一人の男子高校生が近づくと「電話を切って下さい」と言った。
その50歳くらいの男は一瞬、驚いたように目を見開いたままだった。
実に小気味がいいと感じたシーンだったが、
それと同時に自分が恥ずかしく思った。
いくら距離があるとは言っても、それを見過ごしていた自分が恥ずかしいと思った。
しかも、学生服を着た高校生が注意をするのに、それを黙って見過ごしてしまった。
私と同様に、その高校生の周りにいた大人たちもバツが悪い顔をしていた。
だから、みんな自分が恥ずかしいことをしたと思っているに違いないんだ。
なにもしないということは、恥ずかしい行為をしたと同じことだと私は思う。
きっと「放って置けば、そのうち切るだろう」とみんな思ったに違いないんだ。
しかし、目の前の「そのうち」は、20分近くも続いた。身の回りにある「そのうち」は、
早く手を打たないと取り返しのつかないことになると、今日の事件に遭遇して私は思った。




コメント
なんか歳を取るごとに事を穏便に過ごそうという「狡賢さ」みたいなものが備わってきてそういう事に見て見ぬ振りをする事が確かに増えてきました。本当に後から後悔したりするんですね、これが。
投稿者: 上村健司 | 2007年04月14日 06:29